冬に「なんとなく不調」が続く人の共通点とは!?
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2025 / 12 / 22
最終更新日:2025年12月22日
冬になると、はっきりした病気ではないのに「だるい」「疲れが抜けない」「やる気が出ない」といった不調が続く人は少なくありません。
寝込むほどではないため放置されがちですが、この“なんとなく不調”は、冬特有の生活環境や習慣の影響を強く受けています。
実は、冬に不調を感じやすい人にはいくつかの共通点があります。
この記事では、冬に体調を崩しやすい原因と、その背景にある生活のクセについて整理します。
【第1章】冬の「なんとなく不調」は気のせいではない

― 不調の正体は“環境変化への適応不足” ―
結論から言うと、冬に続く「なんとなく不調」は気合や根性の問題ではありません。
寒さ・日照時間の減少・生活リズムの変化が重なり、体が環境に適応しきれていない状態が、不調の正体です。
冬は「体にとってストレスが増える季節」
冬になると、体を取り巻く環境は大きく変わります。
気温が下がることで体は熱を逃がさないよう血管を収縮させ、無意識のうちにエネルギーを使います。
この状態が続くと、体は常に緊張したままになり、疲労が抜けにくくなります。
また、寒さによって筋肉がこわばりやすくなり、肩や首、背中に余計な力が入りやすくなります。
これが「だるさ」「重さ」「なんとなくスッキリしない」という感覚につながります。
日照時間の減少が自律神経に影響する
冬は日照時間が短くなります。
この変化は、体内時計や自律神経の働きに影響を与えます。
朝に光を浴びる時間が減ることで、体のオン・オフの切り替えがうまくいかなくなり、
- 日中ぼーっとする
- やる気が出ない
- 夜になっても疲れ切らない
といった状態が起こりやすくなります。
「気分が落ち込みやすい」「集中力が続かない」という不調も、精神論ではなく環境要因が大きく関係しています。
「何もしていないのに疲れる」の正体
冬に不調を感じる人の多くが、「特別なことはしていないのに疲れる」と感じています。
これは、体が外から見えない負荷を常に受けている状態だからです。
寒さに対応するためのエネルギー消費、体温維持のための緊張、日照不足によるリズムの乱れ。
これらが積み重なり、目立った症状がなくても慢性的な疲労として現れます。
つまり、冬の不調は「何かが壊れている」のではなく、「環境に対して無理が続いているサイン」と捉える必要があります。
この章のまとめ
冬の「なんとなく不調」は、気のせいや甘えではありません。
寒さ・日照時間・生活環境の変化が重なり、体が適応しきれていない状態です。
【第2章】冬に「なんとなく不調」が続く人の共通点

― 生活は変えていない“つもり”になっている ―
結論から言うと、冬に不調が続く人の多くは、自分では生活が変わっていないと思っている一方で、実際には体の使い方と回復条件が大きく変わっています。
このズレに気づかないまま冬を過ごすことで、不調が慢性化します。
活動量が落ちていることに気づいていない
冬は寒さの影響で、無意識のうちに動く量が減ります。
外出が減り、歩く距離が短くなり、家の中でも体を動かす場面が少なくなります。
本人としては「仕事量も生活リズムも変わっていない」と感じていても、
体から見ると刺激が足りない状態になっているケースが非常に多く見られます。
活動量が落ちると、血流が滞りやすくなり、体温調整もうまくいかなくなります。
その結果、だるさや重さ、冷え感として不調が表に出てきます。
体を冷やす時間が増えている
冬に不調が続く人の共通点として、体が冷えた状態のまま過ごす時間が長いことが挙げられます。
暖房の効いた室内にいても、
- 足元が冷えている
- お腹や腰が冷えている
- 首や肩が冷えている
といった状態が続くと、体は緊張を強めます。
この緊張が抜けないまま生活が続くことで、「休んでいるはずなのに疲れが取れない」「朝から体が重い」といった感覚が出やすくなります。
呼吸が浅くなっている
冬は寒さの影響で、肩や首に力が入りやすくなります。
その結果、無意識に呼吸が浅くなっている人が多く見られます。
呼吸が浅い状態が続くと、体は常に軽い緊張状態に入り、自律神経の切り替えがうまくいきません。
これが、疲労感や集中力の低下、気分の落ち込みにつながります。
本人に自覚がないまま進行するため、「原因が分からない不調」として残りやすいのが特徴です。
「休んでいる=回復している」と思い込んでいる
冬に不調が続く人ほど、「ちゃんと寝ている」「無理はしていない」と感じています。
しかし実際には、活動量が少ない、体が冷えたまま、呼吸が浅いという条件が重なることで、回復の質が下がっているケースが多くあります。
量としての休養は足りていても、体が回復しやすい状態が整っていなければ、不調は残り続けます。
この章のまとめ
冬に「なんとなく不調」が続く人に共通しているのは、生活が変わっていないつもりでも、体の使い方と回復条件が冬仕様に合っていないことです。
【第3章】休んでいるのに回復しない理由

― 冬は「回復の条件」が揃いにくい ―
結論から言うと、冬に不調が長引くのは、休んでいても体が回復しやすい条件が整っていない状態が続いているからです。
睡眠時間や休養量の問題ではなく、回復の“質”が下がっています。
体が冷えたままでは回復は進まない
冬は布団に入っても、
- 足先が冷たい
- お腹や腰が冷えている
- 首元が冷えたまま
といった状態になりやすくなります。
体が冷えたままだと、血流が十分に行き渡らず、筋肉や内臓の回復が進みにくくなります。
その結果、睡眠時間は取れていても、「寝たはずなのに疲れが残る」という感覚が出やすくなります。
活動量が少ないと眠りの質も下がる
冬は日中の活動量が減りやすく、体に適度な刺激が入らないまま1日が終わるケースが増えます。
体をあまり使っていない状態では、夜になっても深い眠りに入りにくく、表面的な睡眠になりやすくなります。
「早く寝ているのにスッキリしない」という人は、休みすぎではなく、日中の刺激が足りていない可能性があります。
スマホ時間が回復を妨げている
冬は家で過ごす時間が増える分、スマートフォンを見る時間も長くなりがちです。
寝る直前まで画面を見ていると、体は休む準備ができず、自律神経の切り替えがうまくいきません。
この状態が続くと、「眠れている感覚はあるが、回復していない」というズレが生じやすくなります。
「休む」だけでは足りない季節
冬の不調は、「もっと休めば解決する」というものではありません。
- 体を温める
- 日中に軽く体を動かす
- 呼吸を深く使える状態を作る
こうした条件が揃って初めて、休養が回復として機能します。
冬は特に、回復しやすい環境を意識的に作る必要がある季節です。
この章のまとめ
冬に休んでも回復しない理由は、体が回復モードに入りにくい状態が続いているからです。
よくある質問(Q&A)
冬になると毎年体調が悪くなるのは体質ですか?
体質だけが原因であるケースは多くありません。
冬は寒さや日照時間の減少によって、体の使い方や回復条件が変わります。
毎年同じ時期に不調が出る場合、冬の環境に対して生活や体の使い方が合っていない可能性が高いと考えられます。
特に病気はないのに、だるさや疲れが続くのはなぜですか?
冬は、
・活動量の低下
・体の冷え
・呼吸の浅さ
が重なりやすい季節です。
これらが続くと、体は回復しにくい状態になります。
検査では異常がなくても、「回復の質」が下がることで、だるさや疲労感として不調が表れます。
しっかり寝ているのに疲れが取れません。原因は何ですか?
睡眠時間が足りていても、
体が冷えたまま
日中の活動量が少ない
寝る直前までスマートフォンを見ている
といった条件が重なると、回復は進みにくくなります。
冬は特に、睡眠の量よりも質が重要になります。
まとめ|冬の「なんとなく不調」は体からのサイン

冬に続く「なんとなく不調」は、気のせいや甘えではありません。
寒さや日照時間の減少といった環境変化に対して、体の使い方や回復条件が合わなくなっているサインです。
特に冬に不調が続く人には、活動量の低下、体の冷え、呼吸の浅さ、回復の質の低下といった共通点が見られます。
本人は生活が変わっていないつもりでも、体の中では負担が積み重なっています。
重要なのは、「もっと休む」ことではなく、冬に合った体の使い方と回復しやすい環境を整えることです。
体が回復できる条件が揃えば、冬の不調は長引きにくくなります。
はっきりした不調が出る前に、「今の体は冬に対応できているか」を見直すことが、春を軽い状態で迎えるための第一歩になります。
冬の不調が気になる方へ
冬の「なんとなく不調」は、生活習慣や体の使い方が少しズレているだけで起きているケースも少なくありません。
とはいえ、
「自分の場合は何を見直せばいいのか」
「運動したほうがいいのか、休んだほうがいいのか」
を一人で判断するのは難しいものです。
武蔵小杉BEYONDでは、体重や見た目だけでなく、姿勢・動き・生活リズムなども含めて、今の体の状態を整理するサポートを行っています。
「冬になると毎年調子が落ちる」
「疲れが抜けにくい状態が続いている」
と感じている方は、無理に頑張る前に、まずは一度ご相談ください。
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質の高いトレーニング指導が特徴です。
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BEYOND武蔵小杉店
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このブログの著者

パーソナルトレーナー
著者:吉田 優大
所属:BEYOND武蔵小杉 パーソナルトレーナー
「健康とボディメイクをもっと身近に」をモットーに、ダイエット、筋力アップ、姿勢改善、腰痛予防など幅広いお客様をサポート。
食事指導や生活習慣の改善まで含めた“結果につながるトレーニング”を提供しています。

