運動するなら朝と夜どっちがいい?徹底解説
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2025 / 06 / 27
最終更新日:2025年7月7日
運動の時間帯について「朝にやるべきか」「夜にやるべきか」と悩む方は多いです。
実は、それぞれの時間帯に科学的な根拠があり、目的や体質、生活習慣によって最適な運動時間は異なります。
この記事では、朝と夜の運動の違いを9,000字超の大ボリュームで掘り下げ、あなたに合った運動プランを提案します。
このブログの著者
BEYOND武蔵小杉店トレーナー 竹内陸
1. 朝に運動するメリットを深掘り
1-1. 交感神経優位で一日の活力アップ
朝の運動は交感神経を刺激し、血液循環や心拍数が増加して体が目覚めます。
この刺激により、精神的なシャキッと感や集中力が高まり、仕事や勉強のパフォーマンス向上が期待できます。
実際、朝運動を続けた人の多くが「仕事の効率が上がった」と感じるという研究結果もあります。
1-2. 代謝向上と脂肪燃焼効果
運動後もカロリー消費が増えるアフターバーン効果(EPOC)は朝の運動で特に顕著です。
このため、朝に有酸素運動をすることで、その日の活動を通じて脂肪燃焼効率が上がります。
脂肪燃焼を目指す方には、朝の軽いジョギングやウォーキングが推奨されます。
1-3. 体内時計の調整効果
朝の太陽光を浴びながらの運動は、体内時計のリセットに効果的です。
体内時計が整うことで、夜の質の良い睡眠を促し、疲労回復や翌日の活力につながります。
1-4. メンタルヘルスへの影響
朝の運動はセロトニンの分泌を促進し、気分を安定させる効果があると言われています。
これにより、うつ症状の軽減やストレス耐性の向上が期待できるため、精神的な健康維持にも役立ちます。
1-5. 習慣化のしやすさ
朝は予定が少なく、邪魔が入りにくいため運動の習慣化がしやすい時間帯です。
また、朝型生活の習慣が身につくことで生活全体の質も向上すると言われています。
2. 朝運動のデメリットと対策
- 起床直後は体温が低いため、筋肉や関節が硬く怪我のリスクが高い。
→ 十分なウォームアップやストレッチを必ず行う。 - 空腹時の激しい運動は低血糖の恐れ。
→ 軽食やスポーツドリンクの摂取で血糖値を補う。 - 時間の制約があり、長時間の運動は難しい場合が多い。
→ 短時間で効果的なHIIT(高強度インターバルトレーニング)を取り入れるのも有効。
3. 夜に運動するメリットを掘り下げる
3-1. 筋肉のパフォーマンスが最大化される時間帯
夕方から夜にかけて、体温や筋肉の柔軟性はピークに達します。
これにより、筋力トレーニングやパフォーマンスの高い運動が可能となり、筋肥大や筋力アップに効果的です。
3-2. ストレス解消と精神のリフレッシュ
一日のストレスを運動で発散することで、心身のバランスが整いリラックス効果が得られます。
特に有酸素運動はエンドルフィンの分泌を促し、幸福感を高める効果があります。
3-3. 栄養補給とのタイミングが良い
夜の運動後にしっかりとタンパク質や糖質を摂取することで筋肉の修復や成長をサポートできます。
特に筋力アップを目指す方にとって夜トレは理想的です。
3-4. 睡眠の質に対する影響
適度な運動は睡眠の質を改善しますが、激しい運動は就寝直前を避けるべきです。
運動後にリラックスできる時間を確保することが大切です。
4. 夜運動のデメリットとその克服法
- 激しい運動が睡眠の妨げになる場合がある。
→ 運動後のクールダウンや軽いストレッチを入念に行い、リラックスを促進。 - 仕事や家庭の予定が入りやすく、運動時間の確保が難しい。
→ 時間管理やスケジュール調整で優先順位をつける。 - 日中の疲労が蓄積し、モチベーションが下がることも。
→ 休息日や軽い運動の日を作り、疲労管理をする。
5. 科学的に見た運動の時間帯別効果
様々な研究から、運動の時間帯によって体内ホルモン分泌や筋肉のコンディションが異なることがわかっています。
下記は主なホルモンの変化と運動効果の関係です。
時間帯 | 主なホルモン・身体の特徴 | おすすめ運動 |
---|---|---|
朝(6時~9時) | コルチゾール分泌ピーク、体温低め、セロトニン活性化開始 | 軽めの有酸素運動、ストレッチ |
午後(15時~18時) | テストステロン分泌活発、筋肉温度ピーク、柔軟性高い | 筋トレ、高強度インターバルトレーニング(HIIT) |
夜(19時~21時) | メラトニン分泌開始、リラックスモード移行 | 軽いヨガ、ストレッチ、ウォーキング |
6. 目的別おすすめ運動時間帯の具体例
6-1. ダイエット・脂肪燃焼
脂肪燃焼を目的とする場合は、朝の有酸素運動が効果的です。
空腹時に軽く体を動かすことで脂肪の燃焼効率が高まります。
ただし、体調に合わせて無理なく行いましょう。
6-2. 筋力アップ・筋肥大
筋肉量を増やしたい場合は夕方以降の筋トレが最適です。
筋力と柔軟性がピークに達する時間帯なので、より高重量で効率的なトレーニングが可能です。]
6-3. ストレス解消・リラックス
ストレスを和らげたい時は夜の軽い運動やヨガが適しています。
心身のリラックスを促し、睡眠の質も向上します。
7. 運動を習慣化する心理学的メソッド
7-1. トリガー設定で習慣化を促進
毎日の決まった行動に運動を組み合わせることで習慣化しやすくなります。
例えば「朝起きて歯を磨いた後に5分ストレッチ」など、トリガー行動を設定しましょう。
7-2. 小さな成功体験を積み重ねる
短時間でも継続することで自己効力感が高まり、運動を続けるモチベーションになります。
7-3. ネガティブな感情を排除
「運動はつらい」と感じると続きません。楽しめる内容を選び、ポジティブな感情を結びつけることが大切です。
7-4. ソーシャルサポートの活用
友人や家族と運動を共にすることで励まし合い、継続率が上がることが研究で示されています。
8. 具体的な運動プラン例(朝・夜別)
8-1. 朝のおすすめプラン(20分)
- 5分:軽いストレッチとウォームアップ
- 10分:ウォーキングまたは軽いジョギング}
- 5分:クールダウンと深呼吸
8-2. 夜のおすすめプラン(40分)
- 10分:動的ストレッチとウォームアップ}
- 20分:筋トレ(スクワット、腕立て伏せ、腹筋など)
- 10分:ヨガやストレッチでクールダウン
9. 運動に役立つ便利グッズ紹介
- スマートウォッチや活動量計:心拍数や歩数を測定してモチベーション維持
- ヨガマット:室内でのストレッチや筋トレに便利
- フォームローラー:筋膜リリースや疲労回復に効果的
- プロテイン:筋トレ後の栄養補給に欠かせません
10. 運動習慣がもたらす健康効果の科学的根拠
定期的な運動は心肺機能の向上、免疫力アップ、認知機能の維持など様々な健康効果があることが多数の研究で示されています。
特に、習慣的な運動は慢性疾患のリスクを減らし、生活の質(QOL)を高めます。
11. よくある質問(Q&A)
Q1: 朝食前の運動は本当に効果的ですか?
A: 軽い運動は効果的ですが、激しい運動は低血糖になる恐れがあります。体調を見て軽食を摂ることをおすすめします。
Q2: 夜の運動で寝付きが悪くなった場合は?
A: 運動の強度を調整し、就寝2時間前までに終えることが大切です。ストレッチや呼吸法でリラックスしましょう。
Q3: どちらの時間帯でも同じ効果が得られますか?
A: 効果はありますが、目的や体質により最適な時間帯は異なります。継続できる時間を選ぶことが最も重要です。
13. 最新の研究でわかる運動時間帯の科学的知見
近年の研究では、運動の時間帯が身体の様々な機能に与える影響がより詳しく解明されつつあります。
例えば、2023年に発表された複数の研究によると、朝の運動は体内の脂肪燃焼酵素の活性を促進しやすい一方で、夜の運動は筋肉の合成速度を高める効果があることが示されています。
また、体内時計(サーカディアンリズム)と運動パフォーマンスの関連についても注目されており、個人の体内リズムに合わせた最適な運動時間を選ぶことで、より高い効果が得られるという結果も出ています。
こうした科学的根拠は今後も進展が期待されており、運動時間の選択は個々の体質や目的によってカスタマイズすることが推奨されています。
14. 生活シーン別おすすめ運動プラン
14-1. 平日忙しいビジネスパーソン向け
時間に追われる平日は、朝の15分程度の短時間運動がおすすめです。
ウォームアップからストレッチ、有酸素運動を組み合わせることで、頭をスッキリさせ一日のパフォーマンスを上げられます。
- 5分:軽いストレッチ
- 7分:ウォーキングまたは階段昇降
- 3分:深呼吸とクールダウン
夜は疲労回復を兼ねて、5〜10分のリラックスヨガやストレッチで身体をほぐすのが効果的です。
14-2. 休日や時間に余裕のある方
休日は時間をかけてじっくり運動するチャンスです。
朝または午後に1時間程度のトレーニングを行い、心肺機能向上や筋力アップを目指しましょう。
- 10分:ウォームアップ(ジョギングや動的ストレッチ)
- 40分:筋トレやランニングなどのメインエクササイズ
- 10分:クールダウンと静的ストレッチ
14-3. 忙しくても運動したい人のためのスキマ時間活用法
仕事や家事の合間に取り入れられる簡単な運動もあります。
例えば、デスクワークの合間に立ち上がってスクワット10回、階段を使う、数分のプランクなどです。
このように短時間でもこまめに身体を動かすことで、運動不足を防ぎ、代謝を促進できます。
19. まとめ
運動する時間帯は「朝」と「夜」それぞれにメリットとデメリットがあり、目的や生活スタイル、体調によって最適な時間帯は異なります。
朝の運動は交感神経を刺激し、代謝アップや精神の活性化に効果的で、習慣化しやすい特徴があります。
一方、夜の運動は筋肉の柔軟性やパフォーマンスが高まりやすく、筋力アップやストレス解消に適しています。
最新の研究では個人の体内時計に合わせた運動時間のカスタマイズが推奨されており、継続できることが最大の効果につながります。
また、食事・睡眠の質を高めることも運動効果を最大化するポイントです。
今回紹介した生活シーン別プランやモチベーション維持のコツを活用し、無理なく楽しく運動習慣を身につけていきましょう。
自分に合った時間帯での運動を習慣化し、健康で充実した毎日を目指してください。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひBEYOND武蔵小杉店へ!