「最近、疲れが抜けない」――その原因は細胞の中にある!?
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2025 / 10 / 21
最終更新日:2025年10月21日
「最近、疲れやすい」「以前より代謝が落ちた気がする」――
そんなとき、体の中で静かに働いている“エネルギー工場”の存在を意識したことはありますか?
その名は「ミトコンドリア」。
全身の細胞に存在し、食べた栄養をエネルギーに変える、生命維持の要です。
しかし、加齢・ストレス・運動不足で機能は低下しやすく、それが「疲れ」や「太りやすさ」に直結します。
今回は、ミトコンドリアの仕組みと活性化の方法、そして健康・ボディメイクへの影響を詳しく解説します。
第1章:ミトコンドリアとは何か?

細胞の中にある“エネルギー工場”
ミトコンドリアは、私たちの体を動かすためのエネルギー源「ATP(アデノシン三リン酸)」を生み出す小さな器官です。
一つの細胞の中に数百〜数千個も存在し、食べた糖質や脂質、呼吸で取り入れた酸素を使ってATPを作り出しています。
筋肉を動かす、体温を保つ、思考する――これらすべての生命活動は、ミトコンドリアが生み出すエネルギーによって支えられています。
まさに、体の中の“発電所”といえる存在です。
独自のDNAを持つ特別な構造
ミトコンドリアは他の細胞小器官と異なり、独自のDNA(ミトコンドリアDNA)を持っています。
これは、数十億年前に別の生物(好気性細菌)が細胞の中に入り込み、共生して進化した「細胞内共生説」に由来するとされています。
この特殊な進化の名残により、ミトコンドリアは独自の情報伝達経路を持ち、細胞の生命維持に深く関わっています。
つまり、単なるエネルギー生産器官ではなく、生命活動の司令塔でもあるのです。
エネルギーだけじゃない、生命維持の多機能性
ミトコンドリアはATP産生以外にも、体内で非常に多くの機能を担っています。
例えばカルシウム濃度の調整、細胞の寿命を決めるアポトーシス(プログラム細胞死)の誘導、ホルモン代謝や免疫機能の制御などがあります。
特に注目されているのが「酸化ストレス」との関係です。
ミトコンドリアの働きが低下すると活性酸素が増え、細胞を傷つけ、老化や疲労感を進行させてしまいます。
反対に、ミトコンドリアが正常に機能していれば、細胞の修復力や抗酸化作用が高まり、若々しく健康な状態を保てます。
“健康”も“美しさ”もミトコンドリア次第
どれだけバランスの良い食事を摂っても、どれだけ運動をしても、エネルギーを生み出すミトコンドリアが弱っていれば効果は半減します。
健康的な体づくりやアンチエイジング、さらにはボディメイクにおいても、ミトコンドリアの活性が欠かせません。
体の内側から“燃える力”を取り戻すためには、まずこのミトコンドリアを理解し、元気に保つことが大切です。
第2章:ミトコンドリアが活性化すると何が変わる?

エネルギー効率が上がり、疲れにくくなる
ミトコンドリアが活発に働くことで、体内でのエネルギー(ATP)産生効率が大幅に向上します。
これにより、同じ運動量でも疲労を感じにくくなり、集中力の持続や回復力の向上が期待できます。
逆にミトコンドリアの機能が低下していると、十分なATPが作られず、エネルギー不足の状態になります。
その結果、「疲れやすい」「朝起きてもだるい」「体が重い」といった慢性的な不調につながります。
つまり、体の“元気さ”は筋肉や心肺機能だけでなく、細胞一つひとつのミトコンドリアの働きにも左右されているのです。
脂肪燃焼・代謝アップのカギを握る
ダイエットやボディメイクを目指す人にとっても、ミトコンドリアの活性は非常に重要です。
脂肪を分解してエネルギーに変える「β酸化」というプロセスは、ミトコンドリアの中で行われています。
つまり、ミトコンドリアが元気であるほど、脂肪燃焼がスムーズに進み、代謝が上がるということです。
食事制限や運動をしても結果が出ない場合は、エネルギー変換の“エンジン”であるミトコンドリアが十分に機能していない可能性があります。
活性化によって代謝の土台が整えば、同じ生活でも消費エネルギーが増え、痩せやすく太りにくい体質に近づくことができます。
老化・免疫・健康寿命にも深く関わる
ミトコンドリアの働きは、見た目や健康寿命にも影響を与えます。
加齢とともにミトコンドリアの数や機能は自然と低下し、細胞の修復力が衰えることで老化が進行します。
また、免疫細胞の活動にもエネルギーが必要なため、機能低下は免疫力の低下にも直結します。
反対に、ミトコンドリアが活性化している状態では、細胞の代謝と修復がスムーズに行われ、肌のハリや回復力の向上、病気の予防にもつながります。
健康的な若さを維持するためには、表面的なケアだけでなく、細胞レベルでのエネルギー環境を整えることが不可欠です。
メンタル・脳の働きにも影響する
ミトコンドリアは、心や脳のコンディションにも関係しています。
脳は非常に多くのエネルギーを必要とする器官であり、ミトコンドリアの活動が低下すると、神経伝達物質の働きが鈍くなります。
これが続くと、集中力の低下や気分の落ち込み、慢性的なストレス疲労などが起こりやすくなります。
逆に、ミトコンドリアの働きが活発な状態では、脳への酸素とエネルギー供給が安定し、前向きでクリアな思考が保たれます。
体だけでなく、心のエネルギー源としても、ミトコンドリアは重要な役割を果たしています。
第3章:ミトコンドリアを活性化する方法

適度な運動で「使って鍛える」
ミトコンドリアは“使えば使うほど強くなる”性質を持っています。
とくに有酸素運動(ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなど)は、ミトコンドリアを増やし、その機能を高める最も確実な方法です。
運動中は酸素を取り込みながら脂肪や糖を燃やすため、ミトコンドリアがフル稼働し、結果的に新しいミトコンドリアが作られます。
また、筋トレなどの無酸素運動を組み合わせることで、筋肉量が増え、より多くのミトコンドリアが体内に存在するようになります。
この「有酸素+筋トレ」の組み合わせが、エネルギー代謝を底上げする理想的なアプローチです。
栄養バランスで「材料」を整える
ミトコンドリアがしっかり働くためには、エネルギーを作る“材料”と“補酵素”が必要です。
主な栄養素は以下の通りです。
- タンパク質:細胞やミトコンドリア膜の構成成分。
- 鉄・マグネシウム・ビタミンB群:ATP生成に関与する酵素を活性化。
- コエンザイムQ10・L-カルニチン:脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ役割を担う。
これらをバランスよく摂取することで、ミトコンドリアがスムーズにエネルギーを作れる環境が整います。
とくに、食事量を極端に減らすダイエットはエネルギー生産の低下を招くため注意が必要です。
“食べながら燃やす”という意識が大切です。
睡眠とストレス管理で「回復させる」
ミトコンドリアの機能は、睡眠中に修復され、ストレスによって損なわれます。
睡眠時間が短かったり、ストレス状態が続くと、酸化ストレスが増加し、ミトコンドリアのDNAが損傷します。
結果、疲労回復が遅れたり、代謝の低下を招く原因となります。
質の高い睡眠をとるためには、就寝前のスマホ使用を控え、カフェインを避け、一定の生活リズムを保つことが重要です。
また、軽いストレッチや深呼吸などで副交感神経を整えることも、ミトコンドリアの修復に効果的です。
冷え対策と環境づくりも大切
冷えはミトコンドリアの大敵です。体温が下がると代謝が落ち、ATP生成が滞ります。
軽い運動や温かい食事、湯船に浸かる習慣を取り入れて、体を内側から温めましょう。
また、ミトコンドリアは酸素を使って働くため、浅い呼吸よりも深い呼吸を意識することが大切です。
空気のきれいな環境やリラックスできる空間づくりも、細胞レベルでの健康維持に役立ちます。
第4章:ミトコンドリアと運動・ジムとの関係

ミトコンドリアの働きはさらに高まる。
運動がミトコンドリアを“再生”させる
ジムでのトレーニングは、単に筋肉を大きくするだけでなく、ミトコンドリアの量と機能を同時に高める効果があります。
とくに中強度の有酸素運動やインターバルトレーニング(HIIT)は、ミトコンドリアの新生(ミトコンドリア・バイオジェネシス)を促すことが研究でも確認されています。
これは、運動によって筋細胞内に軽いストレスが加わり、その修復過程で新たなミトコンドリアが作られるという仕組みです。
つまり、定期的に体を動かすことで、エネルギーを作る力そのものが増え、代謝が高まり、疲れにくく太りにくい体質へと変化していくのです。
正しいフォームと負荷設定で最大効果を引き出す
ミトコンドリアを活性化するためには、「長く・軽く・継続的に」体を動かすことが基本です。
しかし、フォームが崩れていたり、負荷設定が適切でないと、狙った筋肉に刺激が入らず、エネルギー代謝も効率的に働きません。
この点で、パーソナルジムの指導は非常に効果的です。
トレーナーが一人ひとりの姿勢や動作を確認し、最適なトレーニングプランを組むことで、ミトコンドリアを「使いながら育てる」環境が整います。
また、呼吸の仕方やテンポなど細かなポイントを修正することで、酸素を取り込みやすい動作が習慣化し、より高い代謝効果を得られます。
食事と休養を含めた“トータル設計”が重要
ミトコンドリアを鍛えるうえで欠かせないのが、「運動+栄養+休養」の3要素です。
運動だけでなく、トレーニング後の食事で十分な栄養を補給し、睡眠で回復を促すことで、エネルギー産生が安定します。
このサイクルを整えることが、パフォーマンス向上やボディメイクの成功につながります。
特にパーソナルジムでは、運動だけでなく、食事指導やライフスタイルの改善まで一貫してサポートしてくれるため、効率的にミトコンドリアを活性化できます。
習慣化による長期的な変化
ミトコンドリアは一朝一夕で強くなるものではありません。
週に数回の継続的な運動と、日々の栄養・睡眠の積み重ねによって少しずつ増え、活性が高まります。
そのため、短期的なダイエットではなく、長期的に“燃える体”を作る意識が大切です。
パーソナルジムで専門家と一緒に取り組むことで、モチベーションを維持しながら、ミトコンドリアを軸とした健康的な体作りを習慣化できます。
まとめ

エネルギーが生まれる。
ミトコンドリアが元気だと、体も心も軽くなる
私たちが「動く」「考える」「回復する」――そのすべては、細胞内のミトコンドリアの働きによって支えられています。
つまり、ミトコンドリアの調子こそが体の調子そのもの。
ストレス・睡眠不足・栄養の偏り・運動不足といった現代的な生活要因が、気づかぬうちにミトコンドリアを弱らせ、疲労感・代謝の低下・集中力の欠如・老化などを引き起こしています。
しかし逆に、ミトコンドリアを活性化すれば、エネルギーの循環が整い、心身が軽く動くようになります。
「使う・与える・休ませる」の3ステップが基本
ミトコンドリアを健康に保つためには、以下の3つのサイクルを整えることが重要です。
- 使う:有酸素運動や筋トレで、エネルギー産生を促す。
- 与える:バランスの取れた食事で、必要な栄養素を補給する。
- 休ませる:質の高い睡眠とリラックス時間で、損傷した細胞を修復する。
この3つが循環することで、細胞レベルの代謝が上がり、身体の「内側からの若返り」が始まります。
特別なことをするのではなく、日常のリズムを整えることが最大の鍵です。
継続できる環境が“燃える体”をつくる
ミトコンドリアを育てるには、短期間ではなく長期的な習慣が欠かせません。
継続して運動や栄養管理を行うためには、正しいフォーム・負荷設定・生活リズムを整えるサポートが必要です。
パーソナルジムでは、専門知識を持つトレーナーが一人ひとりに合わせたプログラムを提案し、
ミトコンドリアを「使いながら育てる」仕組みを整えます。
トレーニングだけでなく、食事や休息の習慣も含めて伴走してもらえることが、結果を出す最大の理由です。
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店舗詳細

トレーニング指導が特徴です。
▼アクセス情報
BEYOND武蔵小杉店
OPEN : 8:00〜22:00
〒211-0004
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このブログの著者

パーソナルトレーナー
著者:吉田 優大
所属:BEYOND武蔵小杉 パーソナルトレーナー
プロフィール:
「健康とボディメイクをもっと身近に」をモットーに、ダイエット、筋力アップ、姿勢改善、腰痛予防など幅広いお客様をサポート。
食事指導や生活習慣の改善まで含めた“結果につながるトレーニング”を提供しています。

