「来年こそ痩せたい」が毎年失敗する理由と正しい始め方
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2025 / 12 / 17
最終更新日:2025年12月17日
「来年こそ痩せたい」
このフレーズは、毎年12月から1月にかけて検索数が大きく伸びる言葉です。
年末年始で体重が増えた、ダイエットを始めたいが何から手をつければいいかわからない、過去に何度も挑戦して失敗している——
こうした悩みを抱える方は少なくありません。
一方で、現場で多くの方を見ていると、ダイエットが続かない原因は「意志の弱さ」ではなく、始め方そのものを間違えているケースが大半です。
この記事では、なぜ「来年こそ痩せたい」が毎年失敗してしまうのか、そして失敗を繰り返さないために、どのように始めるべきかを整理していきます。
【第1章】「来年こそ痩せたい」が毎年失敗する本当の理由

毎年同じところで止まってしまう理由があります。
― 問題は意志ではなく“設計”にある ―
なぜ毎年同じところでつまずくのか
「来年こそ痩せたい」と思いながら、年が明けてしばらくすると元の生活に戻ってしまう。
この流れを毎年繰り返している人は少なくありません。
ただ、この失敗は意志の弱さや努力不足が原因ではありません。
多くの場合、ダイエットの始め方そのものが、最初から失敗しやすい形になっています。
同じタイミングで、同じ考え方で、同じように始めていれば、結果が同じになるのは自然なことです。
「また失敗した」と感じてしまう背景には、毎年ほぼ同じ設計でダイエットをスタートしているという事実があります。
「1月から本気」が続かない理由
多くの人は、年末年始をひと区切りとして「正月が終わったら本気でやろう」と考えます。
しかし1月は、生活リズムが乱れた直後であり、仕事や日常のペースが一気に戻る時期でもあります。
気持ちは前向きでも、時間や余裕は減りやすいタイミングです。
その状態で、食事内容を急に変え、運動を新しく取り入れ、生活全体を一気に整えようとすると、負荷が重なります。
最初は頑張れても、疲労やストレスが溜まりやすくなり、続かなくなるケースが多くなります。
年明けに失敗しやすいのは、やる気が足りないからではなく、スタート時点の環境が整っていないことが大きな理由です。
体重だけを追うと行動が曖昧になる
もう一つよくあるのが、目標が体重や体脂肪率といった数字だけになっているケースです。
数字は分かりやすい反面、それだけでは日々の行動が具体的になりません。
何をどの程度やればいいのかが曖昧なままでは、その日の忙しさや気分に左右されやすくなります。
結果として、「今日はできた」「今日はできなかった」という波が大きくなり、安定して続けることが難しくなります。
体重はあくまで結果であり、行動が定まっていなければ、結果も安定しません。
完璧を目指すほど失敗が早くなる
年明けに気合が入るほど、最初から完璧を目指してしまう人も多く見られます。
生活に合わないレベルの食事制限や、急激に増やした運動量は、短期間では変化が出ても、長くは続きません。
続かない方法は、どれだけ頑張っても長期的には失敗と同じです。
ダイエットでは「どれだけ追い込めるか」よりも、「無理なく続けられるか」が結果を左右します。
本当に見直すべきポイント
「来年こそ痩せたい」が毎年繰り返されるのは、本人の問題ではありません。
同じ始め方を、同じタイミングで、同じ負荷で繰り返しているだけです。
大切なのは、始める時期、目標の立て方、最初の行動量。この3つを見直すことです。
次の章では、こうした失敗を生みやすい考え方のクセについて、さらに掘り下げていきます。
【第2章】ダイエットを失敗させる人に共通する考え方

その原因は考え方にあるかもしれません。
― 頑張っているのに結果が出ない理由 ―
「やる気がある=成功する」と思ってしまう
ダイエットがうまくいかない人ほど、「今回は本気」「今度こそやる気が違う」と気持ちを強く持っています。
一見すると前向きですが、実はこの考え方が失敗の入り口になることも少なくありません。
なぜなら、やる気は波があり、常に一定ではないからです。
どれだけ強い決意でも、仕事が忙しい日、体調が優れない日、予定が立て込む日は必ず訪れます。
やる気を前提に設計されたダイエットは、やる気が下がった瞬間に破綻しやすくなります。
ダイエットは、気持ちが乗っている日ではなく、「乗らない日」に続けられるかどうかで結果が決まります。
「短期間で結果を出そう」とする思考
もう一つ共通して見られるのが、できるだけ早く結果を出そうとする考え方です。
年末年始で増えた体重を早く戻したい、見た目を早く変えたいという焦りから、極端な食事制限や運動量の増加に走ってしまいます。
確かに、短期間で体重が落ちることはあります。
しかし、その多くは水分量や一時的な摂取量の変化によるもので、生活として定着していないケースがほとんどです。
結果が早く出る方法ほど、元に戻るスピードも早くなりやすいという現実があります。
「早く痩せたい」という気持ち自体が悪いわけではありません。
ただ、その焦りが、続かない選択を重ねてしまう原因になることが多いのです。
「できなかった日」を失敗だと捉えてしまう
ダイエットが続かない人ほど、「できなかった日」を強く意識します。
食事が乱れた日、運動できなかった日があると、「もうダメだ」と感じてしまい、そのままやめてしまう。
この流れは非常によく見られます。
しかし、どんなにうまくいっている人でも、完璧にできる日は多くありません。
重要なのは、できなかった日があることではなく、その後にどう戻すかです。
1日崩れただけで全体を失敗と捉えてしまう考え方は、継続を難しくします。
ダイエットは点ではなく、流れで見る必要があります。
「自分に合っているか」を後回しにしてしまう
流行っている方法や、誰かが成功したやり方をそのまま真似するケースも少なくありません。
糖質制限、ファスティング、ハードなトレーニングなど、方法自体が悪いわけではありませんが、すべての人に合うとは限りません。
生活リズム、仕事の忙しさ、食事環境、運動経験は人それぞれ違います。
それにもかかわらず、「痩せる方法」だけを基準に選んでしまうと、無理が生じやすくなります。
続かないのは意志が弱いからではなく、単純に合っていないだけ、という場合も多いのです。
失敗しているのは「人」ではなく「考え方」
ここまで見てきたように、ダイエットがうまくいかない人には、共通した考え方のクセがあります。
やる気に頼る、短期結果を求める、完璧を目指す、できなかった日を失敗と決めつける。
これらが重なると、どれだけ頑張っても続きません。
大切なのは、自分を責めることではなく、考え方を修正することです。
次の章では、これらを踏まえたうえで、「失敗しにくい正しい始め方」について具体的に解説していきます。
【第3章】「来年こそ」を成功させる正しい始め方

ダイエット成功への近道です。
― 痩せる前にやるべきこと ―
結論:ダイエットは「減らす」より先に「整える」
「来年こそ痩せたい」を成功させるために、最初にやるべきことは体重を落とすことではありません。
結論から言うと、痩せる前に生活を整えることが、最も失敗しにくい始め方です。
多くの人は、ダイエット=食事量を減らす、運動を増やす、という発想から入ります。
しかし、生活リズムが乱れたままこの2つに手をつけると、疲労やストレスが溜まりやすくなり、継続が難しくなります。
まずは「無理なく続けられる土台」を作ることが重要です。
体重を落とす前に整えるべきもの
最初に見直すべきなのは、日常のリズムです。
食事の時間が日によって大きくズレていないか、睡眠時間が極端に短くなっていないか、平日と休日で生活が大きく崩れていないか。
こうした点を整えるだけでも、体調や食欲の安定につながります。
この段階では、無理な食事制限やハードな運動は必要ありません。
「いつ・どれくらい食べているか」「どのくらい動いているか」を把握し、一定のリズムに近づけることが目的です。
目標は「行動」で設定する
正しい始め方の次のポイントは、目標を体重ではなく行動で設定することです。
体重や体脂肪率は結果であり、コントロールできるものではありません。
一方で、行動は自分で管理できます。
例えば、運動の頻度を決める、食事の内容をある程度固定する、夜遅い食事を減らすなど、日常の中で実行できる行動に落とし込みます。
行動が安定すれば、その結果として体重や見た目が変わっていきます。
数字を追いすぎず、「今日やることが明確かどうか」を基準にすることで、継続しやすくなります。
最初の負荷は「物足りない」くらいがちょうどいい
ダイエットを始めるとき、つい最初から頑張りすぎてしまいがちです。
しかし、長く続いている人ほど、最初の負荷は低く設定しています。
「これくらいなら続けられそう」「少し余裕がある」と感じる程度で始めることで、生活に組み込みやすくなります。
余裕がある状態で続けられれば、後から調整することも可能です。
最初から限界まで頑張るよりも、余白を残した設計の方が、結果的に長く続きます。
実はおすすめなのは「年末から準備すること」
「来年こそ痩せたい」と思ったタイミングが、実は一番の始めどきです。
年明けから一気に変えるのではなく、年末のうちに生活を整え、行動のベースを作っておくことで、年明けのスタートがスムーズになります。
年末はイベントが多く、完璧なダイエットは難しい時期です。
だからこそ、この時期は「整える」「把握する」「習慣の下準備」を目的にする方が、結果につながりやすくなります。
「来年こそ」を繰り返さないために
「来年こそ痩せたい」を成功させる人は、特別なことをしているわけではありません。
始め方を間違えず、無理のない形で生活に組み込んでいるだけです。
ダイエットは一時的なイベントではなく、生活の延長線上にあります。
次の章では、ここまでの内容を踏まえたまとめと、よくある疑問について整理していきます。
Q&A|「来年こそ痩せたい」と考えている方からよくある質問
正月太りはどれくらいで戻せば問題ありませんか?
正月太りは、2〜4週間程度で元の生活リズムに戻すことを目安にすると、無理が出にくいとされています。
年明けに一気に体重を落とそうとして食事量を極端に減らしたり、運動を詰め込みすぎたりすると、体調を崩したり、反動でリバウンドしやすくなります。
重要なのは、体重の数字を急いで戻すことではなく、食事や生活リズムを安定させることです。
結果として、体重は徐々に戻っていきます。
年末年始はダイエットを中断したほうがいいですか?
完全に中断する必要はありませんが、「痩せる」より「整える」意識に切り替えるのがおすすめです。
年末年始は外食やイベントが増えやすく、通常どおりのダイエットを続けるのは難しい時期です。
この時期は、
・食事時間を大きく崩さない
・極端な食べ過ぎを続けない
・体を動かす習慣を完全に止めない
といった“ベースを保つ”意識で十分です。
無理に制限するよりも、年明けにスムーズに戻れる状態を作ることが大切です。
運動と食事、どちらから始めるのが正解ですか?
多くの場合、食事と生活リズムの見直しを優先したほうが失敗しにくいです。
運動は重要ですが、生活が不規則なまま運動量だけ増やすと、疲労が溜まりやすくなり、継続が難しくなることがあります。
まずは食事のタイミングや内容をある程度安定させ、そのうえで無理のない頻度で運動を取り入れる。
この順番の方が、結果的に長く続きやすくなります。
まとめ|「来年こそ痩せたい」を今年で終わらせるために

始めてみませんか。
「来年こそ痩せたい」が毎年繰り返されるのは、意志が弱いからではありません。
多くの場合、始めるタイミング、考え方、最初の行動設計が毎年ほとんど同じだからです。
年明けに一気に頑張ろうとすると、生活リズムが整わないまま負荷だけが増え、途中で続かなくなりやすくなります。
一方で、痩せている人やリバウンドしにくい人ほど、「痩せる前に整える」「無理のない行動から始める」という共通点があります。
大切なのは、短期間で結果を出すことではなく、生活の中で続けられる形を作ることです。
始め方を変えるだけで、「来年こそ痩せたい」は現実的な目標に変わります。
「一人では不安」「何から始めればいいかわからない」方へ
ダイエットは、正しい方法を知っていても
「自分に合っているかどうか」
「今の生活で続けられるか」
を一人で判断するのは難しいものです。
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このブログの著者

パーソナルトレーナー
著者:吉田 優大
所属:BEYOND武蔵小杉 パーソナルトレーナー
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