水はどれくらい飲めばいい?正しい水分補給とは?!
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2025 / 09 / 26
最終更新日:2025年10月3日
「水は1日2リットル飲むと良い」とよく言われますが、実際どのくらい飲めばいいのか疑問に思ったことはありませんか?
水分は体の約60%を占め、体温調節や栄養の運搬など生命維持に欠かせない存在です。
この記事では、水が体に果たす役割、飲まないことで起こる不調、そして健康やダイエット効果を高めるための飲み方について詳しく解説します。
水が体に果たす役割
体の約60%は水分
成人の体は約60%が水分で構成されています。
血液、リンパ液、細胞内液など、体中に存在する水は、常に循環しながら生命活動を支えています。
水分が不足するとすぐに体調に影響が出るのは、この割合の高さからも納得です。
体温調節
水は体温を一定に保つ重要な役割を持っています。
暑いときは汗をかいて体温を下げ、寒いときは血流を調整して熱を逃がさないようにしています。
水分不足になると汗をかけなくなり、熱中症リスクが一気に高まります。
栄養や酸素の運搬
血液の大部分は水でできており、酸素や栄養素を全身に届ける役割を担っています。
水分が不足すると血液がドロドロになり、栄養や酸素がスムーズに運ばれなくなるため、疲れやすくなったり集中力が低下します。
老廃物の排出
水は体内の老廃物や不要な物質を尿や汗として体外に排出する働きがあります。
水分が足りないと尿量が減り、老廃物が体に残ってしまい、むくみや便秘、肌荒れの原因となることもあります。
関節や臓器の保護
水は関節をスムーズに動かす潤滑油の役割を果たし、臓器や脳を衝撃から守るクッションとしても機能します。
水分不足になると関節痛や頭痛が起きやすくなるのはこのためです。
水は“栄養素以上の栄養”
水はカロリーや栄養素を含まないため軽視されがちですが、体のあらゆる働きを支える基盤です。
毎日適切な量の水分を摂ることが、健康・美容・パフォーマンスの維持に直結します。
水分不足が引き起こす不調
集中力・パフォーマンスの低下
体の水分が2%失われるだけで、集中力や思考力が低下するといわれています。
脳は水分を多く含む臓器のひとつで、わずかな脱水でも情報処理速度が落ち、仕事や勉強の効率が下がります。
頭痛やめまい
水分が不足すると血液が濃くなり、脳への酸素供給が滞ることで頭痛やめまいが起こりやすくなります。
特にデスクワークで長時間座りっぱなしの人は、気づかないうちに脱水が進行していることも少なくありません。
便秘やむくみ
水分が足りないと腸内で便が硬くなり、便秘の原因になります。
また体は水分を失わないようにため込みやすくなるため、かえってむくみが起こることもあります。
「水を飲むとむくむ」と感じる人も、実は慢性的な水分不足が原因であるケースが多いです。
代謝の低下
水分は代謝活動にも必要不可欠。
脱水状態ではエネルギー代謝が落ち、脂肪燃焼効率も低下します。
ダイエット中に水分をしっかり摂ることが重要といわれるのはこのためです。
肌トラブル
肌の約60%も水分で構成されています。
水分不足になると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみ、吹き出物が出やすくなります。
化粧水や保湿クリームだけでは根本的な改善にならず、体の中から潤すことが必要です。
慢性疲労
脱水が続くと血液循環が悪化し、酸素や栄養の供給が不足して慢性的な疲労感が出ます。
眠っても疲れが取れない、体が重いと感じるときは、まず水分摂取を見直すことが改善の一歩になります。
軽度の脱水でも影響大
「喉が渇いた」と感じる時点で、すでに脱水は始まっています。
軽度の水分不足でも体は確実にストレスを受け、心身のパフォーマンスに影響します。
こまめな水分補給が健康維持の基本です。
1日の適切な摂取量
基本の目安は「体重×30〜40ml」
一般的に必要な水分量は、体重1kgあたり30〜40ml といわれています。
たとえば体重60kgなら1.8〜2.4Lが目安です。
これは食事から摂る水分も含めた量ですが、飲料としては1.2〜1.5Lを目標にすると無理なく達成できます。
季節や活動量による変動
夏場や運動量が多い日は、汗で失われる分を追加する必要があります。
軽い運動で約500ml、激しいトレーニングやサウナでは1L以上失われることも。
色の濃い尿や強い喉の渇きがある場合は、こまめに水分を補給しましょう。
コーヒーやお茶はカウントしていい?
コーヒーやお茶にも水分は含まれるため、1日の摂取量にカウントしてOKです。
ただしカフェインには利尿作用があるため、飲みすぎると逆に水分が失われやすくなります。
1日2〜3杯程度なら問題ありませんが、コーヒーを何杯も飲む人は同量の水を追加で飲むと安心です。
スポーツドリンクや炭酸水
激しい運動後はナトリウムなどのミネラルを補給できるスポーツドリンクも有効ですが、糖分が多いため常用は避けましょう。
炭酸水は満腹感が得られるのでダイエット中にもおすすめですが、胃腸が弱い人は常温でガス抜きをして飲むと負担が少なくなります。
水分は食事からも摂れる
野菜や果物、汁物からも水分は摂取できます。
きゅうりやトマト、スイカなどは90%以上が水分です。
スープやみそ汁を1日1〜2杯取り入れるだけでも、200〜400mlほどの水分補給になります。
個人差を考慮して調整
一律に「1日2L」と言われることが多いですが、実際は体格・運動量・季節によって必要量は変わります。
体重×30〜40mlを目安にしつつ、喉の渇きや尿の色をチェックして調整するのが最も現実的です。
効果的な飲み方とは?
こまめに分けて飲む
一度に大量の水を飲むと吸収しきれず、尿として排出されてしまいます。
理想は1回コップ1杯(150〜200ml)を1〜2時間おきにこまめに飲むこと。
体内の水分量を一定に保てるため、脱水やむくみを防ぎやすくなります。
朝一杯の水でスタート
起床後は体が軽い脱水状態になっています。
まずはコップ1杯の常温水を飲むことで胃腸が目覚め、代謝スイッチが入ります。
便通が良くなる人も多く、朝の習慣としておすすめです。
食事中・食後の水分補給
食事中は一口ずつ水を飲むことで、食べすぎ防止や消化のサポートになります。
ただし一度に大量に飲むと胃液が薄まり、消化が遅くなる可能性があるため、少しずつ摂るのがポイントです。
運動前後・入浴後は必須
汗をかくと水分とミネラルが失われるため、運動前後は意識的に補給しましょう。
特に運動後30分以内に水分を摂ると回復がスムーズになります。
入浴後も体温が上がり発汗が続くため、コップ1杯は必ず飲む習慣をつけましょう。
就寝前は少量
寝る前に少し水を飲んでおくと、夜間の脱水や血液ドロドロを防げます。
ただし大量に飲むと夜中にトイレで目が覚めやすくなるため、50〜100ml程度が目安です。
温度は常温〜やや冷たい程度
冷たすぎる水は胃腸に負担をかけることがあります。
普段は常温かやや冷たい水を選び、運動後や暑い日だけ冷たい水でクールダウンするのが理想です。
タイミングと量が大事
「とりあえずたくさん飲む」のではなく、タイミングと量を意識することで、水分はより効率的に体に吸収されます。
朝・運動後・入浴後・就寝前の“ゴールデンタイム”を押さえて習慣化しましょう。
ダイエット・筋トレと水分補給
水を飲むと代謝が上がる
研究によると、コップ2杯(約500ml)の水を飲むと30〜40分間で代謝が約30%上がるといわれています。
これは体温を維持するためにエネルギーを使うため。
ダイエット中は食事だけでなく、水分をしっかり摂ることで消費カロリーを増やすことができます。
空腹感を抑えやすい
水を飲むことで胃が一時的に満たされ、間食や食べすぎを防ぎやすくなります。
食事の30分前にコップ1杯の水を飲むと、満腹感が早く得られ、食事量を自然に減らせる効果も期待できます。
筋トレのパフォーマンス維持
筋肉の約75%は水分でできています。
水分不足のままトレーニングをすると、筋肉の収縮力が落ち、パフォーマンスが低下するだけでなく、ケガのリスクも上がります。
トレーニング前にコップ1〜2杯、トレーニング中は10〜15分ごとに一口ずつ水を補給するのが理想です。
筋合成と回復のサポート
筋トレ後の水分補給は、血流をスムーズにして栄養を筋肉に届けやすくします。
プロテインや食事でたんぱく質を摂る際も、しっかり水分があることで消化・吸収がスムーズになり、回復スピードが高まります。
汗で失うミネラルも忘れずに
長時間のトレーニングやサウナではナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが汗と一緒に失われます。
水だけでなく、ミネラルを含んだ飲料や経口補水液、塩分補給タブレットを併用すると脱水を防げます。
水分補給もトレーニングの一部
筋トレやダイエットは食事・運動・休養が基本ですが、水分補給も同じくらい重要です。
適切な量とタイミングで水分を摂ることで、脂肪燃焼も筋肉の成長も効率的に進められます。
まとめ:水分補給は健康とパフォーマンスの基礎
水は“体づくりの隠れた主役”
水はカロリーゼロで栄養素も含まないため軽視されがちですが、体温調節・血液循環・代謝・老廃物排出など、生命活動のすべてを支える基盤です。
わずかな不足でも集中力低下や疲労感、便秘や肌トラブルなどさまざまな不調が現れます。
1日の目安と飲み方を意識
体重×30〜40mlを目安に、朝・食事中・運動前後・入浴後・就寝前といったタイミングでこまめに水分補給することが理想です。
一度に大量に飲むのではなく、少しずつ分けて飲むことで吸収率が上がり、体の水分量を一定に保てます。
ダイエットや筋トレ効果もアップ
水分補給は基礎代謝を上げ、脂肪燃焼や筋肉の回復をサポートします。
トレーニング中にしっかり水を飲むことでパフォーマンスも維持でき、ケガの予防にもつながります。
今日からできる行動
まずは朝起きてコップ一杯の水を飲むことからスタート。
1日分の水をボトルに入れて目に見える形にすると、飲み忘れを防げます。
トイレの回数や尿の色をチェックして、適切な水分状態を保ちましょう。
BEYOND武蔵小杉でトータルサポート
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▼アクセス情報
BEYOND武蔵小杉店
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このブログの著者
パーソナルトレーナー
著者:吉田 優大
所属:BEYOND武蔵小杉 パーソナルトレーナー
プロフィール:
「健康とボディメイクをもっと身近に」をモットーに、ダイエット、筋力アップ、姿勢改善、腰痛予防など幅広いお客様をサポート。
食事指導や生活習慣の改善まで含めた“結果につながるトレーニング”を提供しています。